『アルケランド』の世界は旧世界セラフィムと新世界の二つの世界に分かれています。旧世界は天使と悪魔によって統治され、新世界は竜族によって統治されていました。
資源枯渇問題に直面した旧世界では、天使ミカエルとラグエルが方舟に他の熾天使を乗せ、新世界を探し求めます。しかし旅の途中でエネルギー不足問題が発生し、ラグエルと他の天使は自らを犠牲にして方舟にエネルギーを与えます。一人残されたミカエルはアルケラ大陸に到着し、人間に知恵を与えました。
人間の発展に伴い、大陸の東をティタニア帝国が統治し、大陸の西にはカイトゥラ、カラム、キングスランド、アイビスが成立し、「西部連盟」を組みます。そしてかつて方舟が着陸した地にはファロスという独立国家が興り、方舟が最後に人間に知識を伝えた日から、新世界は「天啓」元年を迎えます。
東西の大陸が発展するとともに、「悪魔」もまた徐々に新世界に蔓延っていきました。影から人間を操り、争いを引き起こし、世界に混乱をもたらす存在……大陸の征服を目論むティタニア帝国には、悪魔の影が潜んでいました。そして東西の間に位置している聖城ファロスも、ティタニアの標的となります。
天啓985年、ファロスを統治するバイエル家の娘・アヴィアはファロス城主の座を継承し、東の帝国と悪魔の脅威に立ち向かうため、祖国を離れ旅立ちました。彼女に付き従うのは、アヴィアの兄・カビールから護衛を託された傭兵の少女・ベレット、そして旅の危機の中で出会った記憶を無くした青年。この旅の果てに待つのは希望か、それとも絶望か―――一人の少女の、命を懸けた旅が始まります。